何年も前からモルガン1921の生誕100年の企画をやろうと考えていたのに、2022年になってしまいました。。。
シナクラ としては何という致命的なミス😱
あらためまして、モルガン1921が生誕101年を迎えました。

日本では付喪神に昇級ですが、海外では何になるんですかね。
2022に生誕100年を迎えたコインはこちらになります。
ピースダラー
第一次大戦後の平和を願ってつくられたコインです。

100年経った今も、我々の願いは同じです。
さて、ここからはwiki等のweb情報と私の想像を含めた内容なので、話半分に読んでいただければと思います。
モルガン銀貨はジョージT・モルガンによるデザインで、
彼はアメリカ造幣局7代目所長です。
ちなみに、5代目・6代目はバーバー親子で、6代目がバーバーハーフダラーのデザイナーです。
GTモルガンの生い立ちを調べると、イギリスからの移民なんですね。
イギリスで彫刻を学び、なんと英国造幣局での仕事もしています。
モルガンダラーは他のダラーに比べると重厚感が半端ないのですが、
イギリス硬貨のデザインの流れを汲んでいるからなんですね。すごい納得です。
まあ、イギリス硬貨は超一流の彫刻家がデザインしていますからね
モルガンダラーは、それに引けを取らないデザインであることはこういった背景があったんですね。
バーバー親子もイギリス移民ですが、息子のチャールズバーバー(バーバーハーフのデザイン)は12歳くらいで移住しているので、イギリス流派のDNAはジョージモルガンの方が色濃く出ていると想像されます。
モルガンが発行されてから約40年後の1922年、
それまでのモルガンダラーに代わってピースダラーが発行されました。(ファーストミントは1921年)
デザイナーはAnthony(Antonio)de Francisci
イタリアからの移民です。
第一次世界大戦後の平和を願ったデザインで、鷲が羽を休めているのが特徴的なコインです。
最初のデザインには剣が描かれていたようですが、平和的なイメージとはかけ離れて伝わってしまったようで、
最終的には取り除かれてしまったようです。
イギリス系移民とイタリア系移民、両者のデザインは、時代背景もありますが、そのDNAは大きく異なる印象を受けます。
レディ・リバティのデザインは、ふくよかな女性像からシャープな顔立ちの女性像へと大きく変化しています。
モルガンが発行されたときもリバティふくよかじゃない?みたいな記述もあるので、
40年も経てば価値観も大きく変わって当然で、このピースデザインが採用されたのかもしれません。
デザイナーの生い立ちやチャールズバーバーのような同僚などを調べていくと、もっと色々なことが見えてきそうです。
私もこの領域はチラ見程度なので、ご存知の方に是非ご教授いただきたいです。