今回のシナクラ チャレンジは、
ダブフロコインオーナーのMK様よりオーダーを頂きました、コインBOXのご紹介です。
最初にオーナーのMK様よりオーダー 〜 完成BOXを手にされた感想を伺いましたので、以下記載します。
シナクラ:いつもご利用いただきありがとうございます。
普段からカスタムをご依頼いただいておりますが、
今回はコインBOXのご依頼ということで、最初はびっくりしました。
MK様 : コインボックスを使った手順に取り組みたいと思ったのですが、
何となくあまり他の人が持っていないものが欲しいと思いました。
ダブフロサイズに慣れてきたこともあり、
「もしかすると、お願いできるのだろうか?」と考えたのがきっかけです。
いろいろなコインボックスを見ていて、
角に丸みがあるデザインが素敵だと思っていたので、
こちらも思い切ってお願いしました。
シナクラ: いつか加工したいと考えておりましたので、丁度良いタイミングでした。
また、基本的に1品製作なので、
デザインや構造の設計思想を反映できるのもメリットの1つです。
角の丸みデザインは、機能とデザインの両面を持っていることに、
後で気がついた時の衝撃は大きかったです。
やってみないとわからないことが、まだまだ多いですね。。。
シナクラ: 完成したコインBOXはイメージ通りだったでしょうか?
MK様 : 希望通りのデザインであり、扱いやすくもあったので興奮しました!
とても気に入っているので、逆に言葉が見つかりません。
シナクラ: ありがとうございます。
完璧な構造にするのは中々難しいですが、
機能とデザインは追い込んでみました。
MK様仕様のオンリーワン製品に仕上がったと言えます。
シナクラを運営していて良かったと思える瞬間を与えていただき
感謝しております。
さて次は、製作時のイメージを記載します。
ダブフロ用のコインBOXは、いづれ制作する時が来るとは考えていました。
適当な寸法で良ければ、制作に何の支障もないのですが、
せっかく制作するのであれば、できる限り黄金比に近づけたくなってしまいます。でもコレがなかなか難しい。。。
というわけで、ずっと断念していたのですが、今回のご依頼により再トライです。
BOXの形状は、マジックの現象を確保した上で、使いやすく、見栄えが良いのが最低条件で、
より不思議な印象を与えれば尚よし!
問題は、ダブフロはハーフDと比べると重量が2倍以上。。。重い。。。
当然BOXを持つ指により負担がかかります。
よりエレガントな所作にするためには、持ち上げる動作で筋肉の強張りや筋を浮き上がらせてはダメ。
ココは製作者として妥協してはならぬ処です。
指の太さや接触面積などをインプットデータとして、
完全な黄金比は無理でも、
機能デザインさえしっかりしてれば、それに近いものは作ることができるはずです。
いろいろ試作をした結果、こちらを採用
完成一歩手前

コーナーに丸みを付与! ビジュアルが大きく変わりました。操作性も向上しました。
こういうちょっとしたことで、色々と変わります。

おおっ! イイ感じ

MK様仕様のコインBOX ボストンタイプの完成です。

コインBOXって量産品仕様が正しいと思っていましたが、
インプットデータ量や試作数の結果を考慮すると、
BOXのカスタムはアリですね。
1オーナー様 1仕様ってのも面白い。
※シナクラ チャレンジは基本的に面倒な制作を、吟古がすごい頑張ってやる企画です。
こんなのあったらいいな!って、アイテムを1個作るのは、かなりハードな仕事なので、気力が満ちた時に実行されます。